薬物関連胃腸炎および化学物質関連胃腸炎

執筆者:Thomas G. Boyce, MD, MPH, University of North Carolina School of Medicine
レビュー/改訂 2019年 6月
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    多くの薬剤が有害作用として悪心,嘔吐,および下痢を引き起こす。薬歴を詳しく聴取する必要がある。軽症例では,中止した薬剤の再使用によって因果関係を確認できることがある。一般的な原因薬剤としては,マグネシウム含有制酸薬,抗菌薬,駆虫薬,細胞傷害性薬剤(がん治療に使用される),コルヒチン,ジゴキシン,重金属,緩下薬,放射線療法などがある。抗菌薬の使用は,Clostridium difficile関連下痢症の発生につながることがある。

    医原性,偶発的,または意図的な重金属中毒は,しばしば悪心,嘔吐,腹痛,および下痢を引き起こす。

    下剤乱用は筋力低下,嘔吐,下痢,電解質減少,および代謝障害につながるが,患者は否定することもある。

    様々な植物およびキノコが胃腸炎主体の症候群を引き起こす。

    胃腸炎も参照のこと。)

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