プロフェッショナル版を見る
特発性間質性肺炎は、同じような症状と肺の病変がみられる原因不明の間質性肺疾患の総称です。
この疾患のいくつかのタイプは、ほかのものよりはるかに重篤になります。
診断には、胸部X線検査やCT検査が必要で、通常は肺組織のサンプルの分析(生検)が行われます。
治療法はこの疾患の種類によって異なります。
(間質性肺疾患の概要も参照のこと。)
特発性という用語は原因不明という意味で、間質性肺疾患の原因が特定できない場合に特発性間質性肺炎と診断されます。肺炎はよく感染症であると思われがちですが、特発性間質性肺炎の原因は感染ではないと考えられています。
特発性間質性肺炎は8種類あります。発生頻度が高いものから順に並べると、次のようになります。
いずれの特発性間質性肺炎でもせきや息切れをきたし、肺に同様の病変がみられます。指先が厚くなったり、太鼓のばちのような形になることがあります(図「ばち状指を見分ける」を参照)。医師には聴診器を通して、しばしばパチパチという肺の音が聞こえます。いずれも症状は似ているものの、進行速度、治療法、重症度はそれぞれ異なります。
表
特発性間質性肺炎の比較*
特発性間質性肺炎の診断
特発性間質性肺炎の治療
医学知識をチェックTake a Quiz!